残された時間を、穏やかに過ごすために

先日、墓じまいのご相談を受けた方がいらっしゃいました。
お話を伺うと、その方は医師から余命の宣告を受けておられ、「自分がいなくなったあと、子どもたちにできるだけ負担を残したくない」と、墓じまいだけでなく、さまざまな終活を考えておられました。
終活という言葉は、ときに重く感じられますが、本当は「残りの時間をどう生きたいか」を考えることでもあります。この記事では、そうした方にどんな寄り添い方ができるのか、私たちが大切にしたい視点をお伝えします。


墓じまいは「きっかけ」にすぎない

墓じまいの相談は、実は終活全体の入り口になることが多くあります。
「お墓をどうするか」を考え始めると、自然と次のようなことも気になってきます。

  • お葬式や供養はどうしてほしいか

  • 大切な書類や通帳はどこにまとめるか

  • 住まいや荷物はどう整理しておくか

こうした話題は、一人で抱えると不安が大きくなりがちです。
誰かに話しながら整理することで、「まだできることがある」「少し安心できた」と感じていただけることも少なくありません。


「準備=あきらめ」ではありません

余命を告げられたあとに終活を考えると、「覚悟」「決断」といった強い言葉を連想される方もいます。
けれど実際には、終活はあきらめるためのものではありません。

  • 気がかりを一つずつ減らす

  • 家族と大切な話をする時間をつくる

  • 自分の思いを言葉にして残す

そうした積み重ねが、「残りの時間を穏やかに過ごす」ことにつながっていきます。
準備をしたからこそ、心が少し軽くなる。そんな場面を、私たちは何度も見てきました。


安心できる人がそばにいることの大切さ

終活の内容に正解はありません。
必要なことも、進め方も、人それぞれです。

だからこそ、「何から考えればいいのか」「これは今決めなくてもいいのか」を一緒に整理する存在が大切だと感じています。
専門的な判断が必要なことは専門家につなぎつつ、まずは気持ちを受け止め、話を聞く。
それだけでも、「ひとりじゃない」と感じていただけることがあります。


まとめ

  • 墓じまいの相談は、終活全体を考えるきっかけになる

  • 終活は、残された時間を穏やかに生きるための準備

  • 一人で抱えず、話しながら整理することで安心につながる

少しずつでも、「気がかり」を減らしていけたら、それは立派な終活です。

おひとりおひとり、体調もご家族の状況も違います。
「墓じまいのことから相談したい」「ほかに何を考えておけばいいか知りたい」
そんなお気持ちが芽生えたときは、どうぞ無理をせずお声がけください。
私たちは、残された時間をその人らしく、穏やかに過ごしていただくためのお手伝いを大切にしています。

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